3月10日（土）14：00から17：30まで愛媛大学校友会館において香川大学法学部とともに四国ロースクールの母体である愛媛大学法文学部との第２回共同ＦＤ研究会を開催しました。

　　
当日は、愛媛大学の赤間道夫法文学部長、香川大学の中山充連合法務研究科長、四国弁護士会連合会の宇都宮嘉忠四国弁連法科大学院支援委員がそれぞれ四国ロースクールへの期待を述べられ、以下のようなテーマでＦＤ研究会を行いました。

＜第1部＞・・・・・・特別講演；「四国ロースクール修了生からのメッセージ」
　　　テーマ；「企業内弁護士への就職について」
　　　講演者；岡本真也弁護士（愛媛銀行）[2010年（新64期）]

＜第2部＞・・・・・テーマ；「四国ロースクールの概況について」
　　１．香川大学・愛媛大学連合法務研究科の現状と今後の課題について
　　　（１）教務・設備委員会からの報告・・・・・・鹿子嶋仁教授
　　　（２）入試・広報委員会からの報告・・・・・・柴田潤子教授
　　　（３）学習支援委員会からの報告・・・・・・・馬渕勉教授
　　　（４）ＦＤ・教育改善委員会からの報告・・・・新井信之教授
　　　（５）質疑応答
　　２．愛媛大学における四国ロースクールの授業実施状況等について・・・・・小川竹一教授・高田義之教授

＜第3部＞・・・・・テーマ；「四国における法学教育の発展と連携・ネットワークの構築について」
　　１．愛媛大学法文学部の現状と今後の課題について
　　　（１）報告者・・・・・・・・・・・・・・・・赤間道夫教授
　　　（２）入試・教務・就職関係の現状
　　　（３）今後の課題
　　２．香川大学法学部の現状と今後の課題について
　　　（１）報告者・・・・・・・・・・・・・・・・肥塚肇雄教授
　　　（２）入試・教務・就職関係の現状
　　　（３）今後の課題
　　３．意見交換
　　４．四国弁連からの講評（意見）・・・・・・・宇都宮嘉忠・四国弁連法科大学院支援委員
　　５．まとめと挨拶・・・・・・・・・・・・・・中山充・連合法務研究科長

第１部では、四国ロースクール修了生で四国初の企業内弁護士として活動中の岡本真也氏から、企業内弁護士の意義、業務内容、やりがい等について、御講演を頂きました。ロースクールとしては、今後、一般的な「街弁業務」以外にも弁護士として幅広い活動の場があることを学生にアピールするとともに、そのような就職機会をサポートする体制づくりが急務であると感じさせられました。

第２部では、四国ロースクールの現状について、各委員会からの報告と、愛媛大学における授業実施状況についての報告がなされ、幅広い観点から意見交換がなされました。教育活動等の改善の取組状況については、成績評価データ等に基づく分析を踏まえて、現状の問題点について掘り下げた議論がなされました。

第３部では、愛媛大学法文学部及び香川大学法学部の進学状況等を中心とした報告と意見交換がなされました。その中で、地方にある四国ロースクールの存立基盤として、地元の大学や法曹関係者との協働が不可欠であり、今後より一層、地元との連繋を深めることの重要性を再確認することができました。

このたびの愛媛大学での共同ＦＤ研究会の開催については、両大学および四国弁護士会連合会の関係者の皆様に温かいご支援・ご協力をいただき重ねて感謝申し上げる次第であります。