2012年3月21日（水）13：30から17：00まで、香川大学幸町南キャンパス法学部棟１階（小会議室）において、「第5回四国弁連との共同ＦＤ研究会および第24回四国ロースクール全体ＦＤ研究会」を開催しました。

第１部では、日弁連法科大学院センター副委員長椛島裕之氏をお招きして、「法科大学院制度をめぐる現下の諸状況」とのテーマで、特別講演を頂きました。椛島氏からは、①法科大学院制度をめぐる最近の経過、②関係各機関等の状況、③法曹養成制度改革の方向性、④法科大学院の地域適正配置をめぐる状況、⑤四国ＬＳの存続と発展をどう実現するか等の内容について、適確な現状分析と、忌憚のない御意見、御指摘を頂きました。

講演後の意見交換会には、岡義博四国弁連法科大学院支援委員会委員長はじめ４名の四国弁連所属弁護士と本研究科教員１５名が参加して、地方ロースクールの存続と発展に向けた取り組みについて、有意義な意見交換がなされました。
第２部では、椛島氏と四国弁連所属弁護士にも参加頂き、以下のようなテーマで当研究科全体ＦＤ研究会を行いました。

１．２月２５日（土）開催刑事法系ＦＤ会議についての報告
２．３月１０日（土）開催第２回愛媛大学法文学部との共同ＦＤ研究会についての報告
３．民事法系報告
４．厳格な成績評価の実施状況について
５．弁護士チューターの指導報告
６．中央教育審議会大学分科会法科大学院特別委員会改善状況調査ＷＧの報告書の検討
７．平成２４年度の教育研究活動計画についての検討
８．年度初めの行事予定および学生名簿の確認
９．ＦＤ・教育改善活動の総評
１０．今後のスケジュールについて
１１．その他の報告

同ＦＤ研究会では、椛島氏や四国弁連所属弁護士の先生方からもご意見、ご発言を頂き、当ロースクールの現状の問題点について掘り下げた議論がなされました。
今般の共同ＦＤを通じて、法科大学院制度をめぐる状況が厳しくなる中で、地方ロースクールの存在意義に立ち返った考察の必要性を再認識するとともに、法科大学院における法曹教育を担う教員の責任についてあらためて考えさせられました。