10月10日(土)午後1時より、高知市の高知会館にて香川大学法科大学院実務講座「法律相談立会」を実施しました。

　この法律相談立会は毎年、サマースクールを実施する愛媛以外の3県弁護士会が持ち回りで主催しているもので、各会から弁護士複数名の有志を募って市民無料法律相談を実施し、これに法科大学院生が立会い、終了後に弁護士から法律相談の留意点などについて説明を受ける、という企画です。

　今年は会場に7ブースを設け、1ブースに弁護士一人、大学院生1，2名が着席し、各ブース5名の法律相談に対応しました。実施の5日前に高知弁護士会事務局が地元紙にこの企画を掲載してもらったこところ、掲載からわずか2日で予約枠の7ブース×5名＝35名が一杯になり、ただちに予約を打ち切るという盛況ぶりでした。

　実際の法律相談の場では、各自が日ごろ教科書や講義で学んでいる法律知識が実務ではどのように使われているのか、さらには既存の法制度の枠内では解決困難な問題に弁護士がどのようなアドバイスを行っているのか、そして最終的にはどのようにして相談者の満足を得るのか、実例を通して深く学ぶことができました。

　法律相談会終了後は高知会館の別室で懇親会がもたれ、弁護士と懇親の実を深めることができました。今回の企画は大学院生11名に対し高知、香川、徳島各県の弁護士会長3名を含む協力弁護士が12名という実に贅沢な企画であり、将来目指す法曹像や司法試験合格後の就職等々について若手からベテランまでさまざまな弁護士からマンツーマンで深い話しを聞くことができました。


実務家教員　岩﨑淳司教授のコメント

　今回も例年同様、市民に対する無料法律相談を通じて地域に貢献するとともに、大学院生に弁護士実務を体験してもらい日々の学習との相乗効果をはかり、四国弁護士会連合会との絆を強める、という本企画の3つの目的が十二分に達成されたものと思います。四国弁護士会連合会にはこの場を借りてお礼の言葉を述べさせていただきます。