四国弁護士会連合会（香川、愛媛、徳島、高知の4弁護士会）では、平成16年の法科大学院の立ち上げと共に、法科大学院支援委員会を設けました。法科大学院の運営に協力し、教育内容の充実や教育環境の整備を図ることを目的とした委員会です。この支援対象となるのは現在では四国ロースクールということになります。四国弁連では、四国ロースクールに実務家教員を推薦しているほか、支援委員会を通して四国ロースクールを支援しています。

支援委員会は四国4県の弁護士会から委員が各2名選出されています。委員会において具体的な支援策を立て、各弁護士会会員の協力を得て、活動しています。これまでの具体的な活動としては、ロースクールの授業参観をした上での教員、学生との意見交換会の開催、夏季に愛媛大学で開講されるリーガルクリニック（サマースクール）への弁護士の参加、愛媛を除く3弁護士会が持ち回りで開催する市民向け無料法律相談会の開催（ロースクール生立会による研修）、法的論述能力養成講座（答案練習会）の開催などです。四国ロースクールでは短期集中型ではないリーガルクリニックやエクスターンシップ（弁護士事務所での研修）もについても協力しています。

ロースクールが生まれて８年。この間の司法試験合格者の実績等から、ロースクール間で格差が生じており、様々な問題点も指摘されてきています。四国ロースクールの置かれている状況も厳しいものがあると思います。しかし、四国に１つは法科大学院が必要であるとの思いで誕生した四国ロースクールです。四国で生活する市民のために活動する法曹を四国で養成するという開校の理念を忘れることなく、四国ロースクールをより充実したものとし、更なる発展を目指す必要があると思います。四国弁護士会連合会としても、引き続き四国ロースクールを支援していきたいと考えています。