修了生(四国ロースクール法務博士)の活躍状況と就職支援プロジェクト

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修了生(四国ロースクール法務博士)の活躍状況と就職支援プロジェクト

(1)司法修習修了者の就職率100パーセントの秘密

四国ロースクールの修了生で司法試験に合格して1年間の司法修習が終了した者については、これまでも四国弁護士会連合会を中心とした団体の支援により18名全員が法曹として就職しています(司法修習修了者の就職率100パーセント)。

このような司法修習修了者の就職率100パーセントを達成している秘密は、学生が法曹関係者と直に接し、進路選択に関する情報を得ることができる機会をできるだけ多く設けていることにあると考えています。具体的には、新入生歓迎会、地元弁護士の協力のもと実施している無料法律相談、学習相談会、あるいは、弁護士チューター制度等による弁護士会との接触を通じて、参加した学生は、進路に関する貴重なアドバイスを受けることができます。

また、四国ロースクール修了生の就職支援を目的として、四国弁護士会連合会との間で、就職情報ネットワークの構築に向けた取り組みを行っています。在学生、修了生で情報を提供した者については、四国四県の各弁護士会を通じて弁護士が、当該就職情報にネットワークにアクセスできる環境を整えてもらっております。この点も司法修習修了生の就職率100パーセントの達成に大いに貢献していると言えるでしょう。

(2)修了生に対する就職支援プロジェクトに向けた新たな取り組み

前述したように、四国ロースクール出身の司法修習修了者は、これまで18名全員が法曹として就職しており、100パーセントの就職率を達成しております。

しかしながら、他の法科大学院においてそうであるように、全てのロースクール修了者が司法試験に合格できるわけではありません。特に、昨今の司法試験合格者の抑制傾向を踏まえますと、このような傾向は強まる可能性すらあります。

そこで、四国ロースクールは司法修習修了者の就職率100パーセントを達成した実績を活かし、司法試験に合格できなかった修了生に対する新たな就職支援プロジェクトを立ち上げる予定です。

具体的には、以下の四点を中心に支援をしていく予定です。
(1)地方公共団体及び企業等への中途採用・入社の制度を実施するよう関係機関・団体に働き掛けて参ります。
(2)四国弁連との連携強化...司法試験合格者で修習を終了した者への法律事務所の斡旋・紹介を促進すべく四国弁護士連合会との連携を強化して参ります。
(3)地方公共団体の中途採用試験についての情報を収集して、修了者へ提供して参ります。
(4)一般企業の中途採用について修了者に対して情報提供を行い、個別的な推薦を行って参ります。

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修了生の仕事ぶり

四国ロースクールの専任教員である籠池信宏弁護士の法律事務所を訪問し、同弁護士事務所に採用された四国ロースクール出身の勝村真也弁護士をまじえてインタビューを行いました。籠池弁護士がロースクール教員として指導された修了生弁護士を採用されるに至った経緯やメリットなどを伺ってきました。

■籠池弁護士のプロフィール
平成3年に司法試験合格。大阪弁護士会に登録の後、平成12年に香川県弁護士会に登録換え。平成16年に公認会計士試験に合格し、平成21年に公認会計士登録。現在、籠池法律事務所(香川県丸亀市)所長を務めるとともに、四国ロースクールでは、実務家教員として、民事法演習(4)、民事法総合演習(1)、倒産法演習等を担当。

■勝村弁護士のプロフィール
平成21年に四国ロースクール修了。同年司法試験合格。現在、香川県弁護士会に登録、籠池法律事務所所属弁護士として活躍中。

■籠池弁護士のインタビュー

Q.本研究科の修了生弁護士を雇用するに至った経緯を教えてください。

弁護士は法律を扱う職業専門家(プロフェッショナル)です。職業専門家であれば誰しも、事件処理や経験を通じて得たスキルを後継者に伝えたいという願望が多かれ少なかれあります。自身がロースクールで行った授業内容等に何らかのシンパシーを感じて、修了生が就職希望を持ってくれたということであれば、それは大変有り難いことですし、そのような価値観を共有できる方にスキルを伝えることができれば、非常に有意義で幸せなことだと考えています。

Q.修了生弁護士を雇用することについてのメリットはどのようなところにありますか?

授業等を通じた交流の中で、人となりや考え方は自ずと伝わるものです。上の質問とも共通しますが、お互いの人となりや価値観をそれなりに理解した上で、一緒に職業専門家としての仕事に携わることは、非常に有意義で、大きなメリットだと考えます。

Q.修了生弁護士の現在の仕事ぶりをお聞かせください。

日々、問題意識を持って精力的に仕事に取り組んで貰っています。事件処理を通じてスキルアップしていることが実感でき、今後の職業専門家としての成長が楽しみです。

Q.法科大学院への進学を志望されている方々にメッセージをお願いします。

ロースクールは単に法律の勉強をする場ではなく、一生の仕事を共にする職業専門家同志の出会いの場でもあるのだと思います。ロースクールでの人と人との繋がりを大事にし、そこで出会う人のそれぞれが一生の財産にできるような場になればと思います。

■勝村弁護士のインタビュー

Q.司法修習修了後、就職に至るまでの経緯を教えてください。

司法試験合格後に就職のことを考え始めた際、一番初めに思い浮かんだのが今の事務所でした。というのも、私は、ロースクール在学中から籠池先生の授業を受けていたために、学生のころから先生の論理的なものの考え方や仕事に対する情熱を垣間見ることができ、いつしか、先生にあこがれ、この先生のもとで一緒に働きたいと思うようになっていたのです。そこで、試験合格後、すぐに先生に連絡して採用をお願いし、現在に至っています。

Q.現在どのような仕事をなさっていますか?

事務所にやってくる多種多様な事件について、籠池先生と一緒に事件を担当し、様々な経験をさせていただいています。役割分担としては、基本的に私が「主任」となり、事件の見通しや法律構成を考え、ボスと協議し、助言をいただきながら事件処理をしています。

Q.法科大学院への進学を志望されている方々にメッセージをお願いします。

四国ロースクールでは、授業やチューター制度、懇親会等を通じて、地元の実務家と接する機会が数多く用意されています。在学生の皆さん、また、これから四国ロースクールに入学しようと考えている皆さんには、そのような機会を是非積極的に利用して、自分の目指すべき実務家の姿を見つけ、それを具体的にイメージしながら勉強に励んでいただきたいと思います。

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「四国ロースクールの修了生(法務博士)の活躍が四国新聞に掲載されました。」

四国ロースクールを修了し、弁護士になられた修了生(法務博士)の方々の活躍や地方国立大学の法科大学院の役割等について座談会がおこなわれました。
座談会の詳しい内容については、こちらをご覧ください。

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法科大学院生活(OB、OGの声)

河内理

(平成19年3月修了、平成20年司法試験合格、司法修習62期、愛媛弁護士会所属・弁護士)

四国ロースクールへの進学を検討している方にとっての最大の関心事は、果たしてこのロースクールに進学して司法試験への合格は可能なのだろうか、ということでしょう。結論からいいますと、それは充分に可能です。

四国ロースクールでは、少人数であるが故に各学生への手厚いサポートが可能です。カリキュラムや演習教材などの充実度では大規模有名校に一歩譲らざるを得ませんが、教員はみな熱心で学生の質問には時間を忘れてとことん付き合ってくれます。法的思考力を養う上では議論を重ねることが重要なのですが、この議論の場である自主ゼミも盛んで、いくつものグループが活動しています。ロースクールはこれに対して、空き教室の提供や教員のアドバイザーとしての参加などで、学生のやる気に応えてくれます。私はロースクールに入学するまで全く法学に触れたことがなかった、いわゆる"純粋未修者"であったのですが、落ちこぼれることなく司法試験合格までたどりつけたのは、これらの手厚いサポートのおかげと言えるかもしれません。

学習環境として特筆すべきは、24時間365日利用可能な自習室に一人一台の専用キャレルが用意される点です。自分の部屋には寝るために帰るだけで、私はロースクールでの3年間のほとんどを自習室の机で過ごしました。どっぷり勉強漬けの生活を送るには、大変ありがたい設備です。

確かに、四国ロースクールは司法試験の合格者数・合格率という点においては、残念ながら高い実績を上げることができていません。主な原因は教育の質や学生の質ではなく、試験に対する意識の違いだと考えています。この意識の点も、合格者による説明会などを通じて、徐々に改善されつつあるように感じます。

本音を言ってしまえば、司法試験に合格する力を持つ人のほとんどは、どのロースクールに進学するかに関わらず合格するのではないでしょうか。司法試験の勉強は誰かに与えられる情報をそのまま鵜呑みにすればなんとかなる、といった種類のものではなく、合格の為には何をすべきか、自分で考えることが必要になります。考えて、ロースクールから提供されるものだけで足りないと判断すれば、足りない部分の情報を集め、自主ゼミ等で勉強して補ってやれば済むことです。個人レベルで見れば、ロースクールの教育の違いが司法試験合否に決定的影響を与えるとは思いません。

みなさんも四国ロースクールから、地域住民の生活を支える法曹、地域経済活動を支える法曹になってみませんか。

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勝村真也

(平成21年3月終了、平成21年司法試験合格、司法修習第63期、香川県弁護士会所属・弁護士)

司法試験に合格するために重要なことは、何よりも「自分で」勉強することです。もちろん、学生として真摯に教えを乞うことは重要です。しかし、それ以上に重要なことは、教わったことを基に、合格こ必要なことを「自ら事え、自ら克服する」ことです。これは全国の受験生にとって共通のことではないでしょうか。そしてこの観点からいえば、四国ロースクールは大変勉強しやすいロースクールです。

まず、学生が少人数ですから学生一人一人の質問に対して、教員が真剣に対応してくれます。学生達は、研究者教員や実務家に対し、自分の考えをぶつけ議論することによって、自分の現在の能力を確認するととができるでしょう。また、四国4県の弁護士会が、法的論述能力の養成等を通じて、学生を強力にバックアップしてくれます。さらに最近では、四国ロースクール出身者を含む若手弁護士達が、少人数の学生を相手にゼミを担当するなど、実務家によるサポート体制も整っております。

学生たちは、合格者と普段から接することによって、自分に足りないものを意識し、それを克服するためにはどんな勉強をすればよいかということを、より具体的に考えることができるでしょう。ただし、注意すべきは、これらはあくまで学生の自主性が前提になっているということです。最初に言いましたとおり、司法試験に合格するためには「自分で」勉強することが重要です。皆さんが教わったことを基に、自ら考え、自ら克服しようとするのであれば、四国ロースクールは最大限のパックアップをしてくれる。これが四国ロースクールの魅力です。

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齊藤真吾

(平成22年3月終了、平成22年司法試験合格、司法修習第64期、香川県弁護士会所属・弁護士)

みなさま、初めまして。私は四国ロースクール修了生の齊藤真吾と申します。

平成22年にロースクールを卒業し、平成23年12月に司法修習を終えるとともに弁護士登録致しました。弁護士になってまだ日も浅く、大変なことも多いですが、毎日新しい発見があり、そのことに喜びを感じながら、挑戦と勉強の日々を過ごしています。

こうして新司法試験に合格し、念願の職に就くことができましたのは、四国ロースクールで、先生方に熱心なご指導をいただけたことが一番の理由だと思っております。

四国ロースクールでは少人数であることで、先生方や周囲の学生との距離が近く、綿密なサポートが得られます。学習を支援する制度も充実していて、自分の組み立てた勉強計画にそうした制度を組み合わせやすいです。自習室は24時間利用可能で、一人一人にブースが貸与されるので、生活のリズムも自由に作っていくことができます。

司法試験に関しては不安を感じているロースクール生も多いと思いますが、私たち修了生も全力で応援していきたいと考えておりますので、いつでも・何でも、気軽にご相談下さい。

ロースクール制度は、全国的にも厳しい時代を迎えているところですが、それでも旧司法試験制度の時代よりは司法試験に合格しやすくなっているといえます。

今後ロースクールへの進学を検討されている方は、是非四国ロースクールに入学して、「自分は絶対合格するのだ」という高い意識と強い気持ちを持って、頑張ってください。

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筒井由果

(平成19年3月修了、平成22年司法試験合格、司法修習第64期、徳島弁護士会所属・弁護士)

私は、四国ロースクールに入学するまで、全く法律の勉強をしたことはありませんでしたが、新司法試験に合格することができました。四国ロースクールを選んだことは間違いではなかったと確信しています。

ロースクールへの進学を検討されている皆さんは、「どのロースクールが自分にあっているのだろう?」とか「このロースクールで合格できるのだろうか?」等と不安があるのではないかと思います。

しかし、ロースクールそのものが合否を決める決定打ではないと思います。むしろ、ロースクールで学ぶ一人一人がロースクールで与えられた環境を目一杯活用して、力を付けることができるかどうかだと思います。

その意味では、四国ロースクールは、よい環境を与えてくれています。まず、24時間使える自習室には専用の個別ブースが設けられ、机に向かって勉強するには適した環境があります。そして、少人数制のため、先生方が熱心に指導してくれます。もちろん、講義外での質問にも、丁寧に対応してくれます。さらに、少人数制のもう一つの利点として、学生同士の距離が近く、疑問に思ったことを仲間内で議論したり、ゼミをしたりする様子も、そこかしこで見かけました。その上、四国唯一のロースクールとして地元からの支援を受け、法的論述能力を養成する場や、弁護士による勉強会なども設けられています。

つまり、教えを乞うにも、自分で勉強を進めるにも、よい環境であるといえるでしょう。後は、皆さんのやる気次第です。

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吉田明央

(平成22年3月修了、平成22年司法試験合格、司法修習第64期、香川県弁護士会所属・弁護士)

法科大学院に入学される方にとって最も重要なことは、卒業後に待つ新司法試験に合格することであると思います。そのために最も大切なことは、学生個々人が、新司法試験の合格を見据えて、日々努力することです。そしてロースクールが、学生の新司法試験合格のためにすべき最も重要なことは、学習環境の充実であると考えます。学習環境とはつまり、自学自習のための施設と、学生へのサポート態勢です。

この点、私が卒業した四国ロースクールは、他のロースクールに負けない充実した学習環境を有しています。

まず、自学自習のための施設ですが、四国ロースクールにおいて学生は、ロースクール生専用の自習室内に、一人一人専用のキャレルを与えられます。このことにより、学生は自分の生活リズムに応じて自習室での学習を行うことができます。

次に、学生へのサポートですが、第1に、少人数であるため、教員から学生一人一人に対し丁寧な指導を受けることができます。そして第2に、四国弁護士連合会によるバックアップのおかげで、弁護士によるチューター制度や、法的論述能力養成講座を通じて、実務家の指導を受けられる機会も多くあります。

このような充実した四国ロースクールの学習環境の中で、入学当初から新司法試験の合格を見据えて、自らの頭で考えて日々努力していけば、新司法試験合格はさほど困難なものでは無いと言えます。

皆さんも充実した学習環境の中で、新司法試験合格を目指してみませんか。

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四国ロースクールについて

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