2010年3月20日（土）13時30分～16時00分、本研究科第1講義室において、四国ロースクール公開プレスクーリングの最終回（第11回）を実施しました。
　四国ロースクール公開プレスクーリングは、昨年12月5日の第1回から合計11回が予定通りに実施され、平成22年度の本研究科入学予定者の他に、来年度以降に法科大学院を受験する予定の方、あるいは、法科大学院に興味を持っている方など、毎回10名前後の方々にご参加いただきました。
　今回の公開プレスクーリングでは、岡義博教授による講義「刑事第一審手続の概要」、岩崎淳司教授による講義「基本的人権の擁護と真実発見との相克」、および、新井信之教授によるミニ講演会「臨床法学教育―エクスターンシップとリーガル・クリニック」が行われました。
　岡教授と岩崎教授は、それぞれ弁護士としても活躍されている実務家教員であり、本研究科において刑事実務関係の科目を中心に担当しています。両教授による講義では、実務家ならではの視点から、刑事裁判・刑事事件の問題点や考えかた、さらには、刑事弁護活動における弁護人のあり方など、刑事実務の幅広い内容について話がされました。



　臨床法学教育は、理論と実務との架橋という法科大学院の教育目標の集大成ともいえるものであり、本研究科においても実務基礎科目としてカリキュラムに組み込まれています。新井教授は、本研究科で行われている臨床法学教育について、エクスターンシップおよびリーガル・クリニックの授業を中心に、説明を行いました。



　また、講義およびミニ講演会終了後、プレスクーリングの修了証授与式もかねて、今回のプレスクーリング参加者と本研究科教員との懇談会を行いました。本研究科は、徹底した少人数教育を実践しており、学生と教員との隔たりがないことが特色であり、今回の懇談会もそのような教育方針の一環として実施されました。今回の懇談会には、座談会の手伝いとして本研究科の在学生3名も参加し、プレスクーリング参加者、本研究科教員および在学生との間で、本研究科での授業内容や勉強方法などについて、意見交換を行いました



　なお、今年度の公開プレスクーリングは今回をもって終了いたしますが、各回ごとに提出いただいたアンケートや直接うかがったご意見などを参考に、本研究科の授業のあり方などについて検討していく所存です。