本研究科では、司法試験合格者に対し、司法修習が開始される前に、修習がより効果的なものとなるように、香川県弁護士会の先生にお願いして、司法修習の事前研修を行っております。
以下は、事前研修を受けた本研究科出身の受講生からの報告です。





１　概略
　　11月16日金曜の17時30分より、丸亀の籠池事務所で司法修習の民事に関する事前研修を受けさせていただきました。時間的には、17時30分から19時30分まで、所長の籠池先生から、司法修習の民事系の概略の説明を受け、その後、目下勉強中の実務に関する質問に対し、詳細な説明を受けました。具体的には、民事裁判修習ではどのような課題が与えられ、それをどのように検討していくのか、実務での陳述書の扱いあるいは機能、受任すべき事件とそうでない事件の違い、事件受任後の相手方との交渉の仕方等、の説明をしていただきました。その後、籠池先生に代わって、勤務弁護士で香川ロースクール修了生の勝村弁護士に、修習を終了してそれほど間がない弁護士の視点から、司法修習についての説明をしていただき、司法修習生の大半が悩んでいる就職事情について　も説明をいただきました。時間的には19時30分から1時間ほどで、その後、懇親会として、籠池先生、勝村弁護士、もうひとりの勤務弁護士の方とお食事をいただきに行き、またそこでも、更に、弁護士の仕事内容の実情、就職活動の実情等の説明を受けました。
２　感想
　　どの説明も忌憚のないもので、真の、実務の事情、修習の事情、就職活動の事情を知りたいと思っている司法修習生（予定）にしてみると、非常に有益なものでした。合格後もこのような懇切丁寧なバックアップを取っていただけるのは地方のロースクールならではなのではないかと思います。都会のマンモスロースクールでは、合格者の数から、このような個別の事前研修は不可能でしょうし、先生方のアドバイスも、真の実情とは少し離れたものになるのではないかと思います。




１　はじめに
　去る11月12日(月)、小早川法律事務所を訪問させていただき、主に刑事系分野を中心に、修習の心構え、実践的なアドバイス等をいただいて参りましたので、簡単にではありますが、ご報告させていただきます。

２　研修内容
(1) 小早川先生からの修習の心構え等についてのお話
これから、私たち司法修習生は実際の生の刑事事件を対象として修習に取り組むことになります。これまでのロースクールでの学習では、その取り組みの成果について基本的には試験の合否という形で自分が責任を負うだけでしたが、これからは、当事者の人生や国家の刑事司法作用にも直接影響しかねません。小早川先生からは、検事のご経歴や、豊富な刑事弁護のご経験から、指導担当官と修習生の緊張感のあるやり取りが目に浮かぶような臨場感あふれるお話をしていただきました。実務家の厳しい姿勢について熱く訓示をいただきまして、改めて身が引き締まる思いをすると同時に、今後の修習生活がぶれることなく、貫徹できると確信いたしました。
(2) 和田先生からの学習のポイント等についてのアドバイス
　課題は膨大で際限ありませんので、ポイントが何かをつかまないと、１年の短い修習期間で成果を上げることはままなりません。間近に修習をご経験された和田先生から、特に重要な教材や、重要教材の重点項目等について教えていただきました。また、先生ご自身が、隙間時間を利用して教科書等を絶えず読み、重要な事項をまとめて頭に叩き込むなど、自ら工夫し研鑽して修習生活を送られた体験をお話ししていただき、私も、限られた時間を最大限に効率的に勉強に充て、修習生活を実りあるものにしようと思いました。
(3) その他
事務所での研修の後、お食事に連れて行っていただきました。気さくで明るい雰囲気の中、ざっくばらんな会話を楽しみました。まだまだ未熟者ですが、オフも有意義に過ごして、一日でも早く法曹実務家の世界に入って先輩方の仲間として認められ、一緒にお仕事をさせていただきたいと強く思いました。
３　終わりに
　このように、ここ最近抱いていた漠然とした不安から一歩進んで、より具体的に今後の修習、就職活動のイメージを描くことができ、有意義な時間を過ごさせていただきました。
小早川先生、和田先生、事務員の皆様、企画していただいた先生方、ご多忙の中、本当にありがとうございました。修習、就活ともに全力で頑張ります。